かなきち将棋道場
新企画中盤戦強化対局感を鍛える
中盤戦の考え方を強化する具体的にはどんな事するの?今回は少しお見せします。
中盤の問題を出します
有名な定跡の中盤戦です【先手の手番】29飛と打たれた局面です次に6九飛成が狙いですどうやって受けるかですが終盤の寄せ合いを見据えていろんな事を考えなければなりません
①相手の狙い ②駒を埋めるか節約するか
③守った後の展開はどうかなど考えます【速度計算や攻め駒を補助できるかどうか】
5九銀か5九銀打かに絞られますが正解はしっかり受ける5九銀打です5九銀と節約するのは①相手の狙いにはまります4八歩が好手で次に4九歩成が早く速度負けします同金も5九竜が痛いですね5九銀打なら硬いですその分攻め駒が少なくなるので銀を使った後攻めができるかどうかを考えます次に5三桂成と出来れば攻めが厳しいので後手は4一香が考えられますが以下5四馬4五香5五角として駒を補充する事が出来るので先手十分指せます。
先ほどと似たような局面ですが臨機応変が大事です
しっかり考えましょう...... 正解は6八金寄です
6八金打や7九金打も見えますが今度は3八とされて次の48とが早いですまた金を使ったので狙いの5三角が甘くなりますつまり6八金寄事によって3八と金から削られるのをあらかじめ逃げながら攻め駒を温存出来て次のに5三角が厳しい攻めとなります
図の局面は美濃囲いの急所を狙われた角打ちです次に3九銀と打たれるとすぐに寄り形ですこの場面をうまく受ければ手番が回って来て優勢に進められます
①美濃囲いの固さを維持する手堅く受けたい
②単に受けるのではなく先手で受けたい
③攻めは2六桂や9一竜と取り2六香とかが手厚い攻めです まず目が付くのは5七銀と受けるのが考えられますがこれは以下 同角成 同金 4八銀が急所の攻めで悪くなります次に4八銀や3九桂とかもありますが77歩成や1五歩などでも速度負けします
正解は......48角です以下同角成同金寄に再度66角としてきます、そこで5八銀8九飛成【4八角成は6九銀で良し】57金と上がります5八と5七の地点に金と銀を入れ替えるテクニックです同角成には同銀として今度は5七が銀なので4 八銀が打てませんなので8八角成と逃げますが狙いどうり固くて先手を取り手番が回ってきたので9一竜で先手十分指せますまた5七角成同銀7七歩成もありますが今度は角が入ったので攻め合いで終盤速度勝ちが見込めます
以上のような問題を出し中盤の感覚や考え方を鍛えて戦いの絶対感覚を磨きます細かいですがそこで差が出て終盤戦有利に進められるのです。